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ドクターユキオフィストップ
>> ようこそ! ドクターユキオフィスへ >>沼田裕氏


ようこそ、ドクターユキオフィスへ!

社長、経営コンサルタント、発明家、数々の資格・学位取得者としてジャパン・ビジネスの波間をしなやかに駆ける臼井由妃が、時代を牽引するゲストに迫る対談コーナーです。
毎回、各界をリードする著名人を迎え、とびっきりのトークをお送りします。
今回のお客さまは沼田裕氏。
株式会社天野プランニングプロダクションの代表取締役で、プログラマー出身の異色プランナー。多数のプロライターを輩出した「パワーライティング塾」というホームページも主催されています。
ドクターユキならではのシャープ&ホットな質問、にゲストの意外なホンネが飛び出すスペシャルなトークをお届けします

PROFILE
沼田裕
YASUSHI NUMATA

株式会社天野プランニングプロダクション代表取締役。1963年、神奈川県生まれ。ペンネームは天野優志(あまの・やすし)。出版プロデューサー業の傍ら、ライターを育てる「パワーライティング塾」を運営する。数々のジャンルでのヒットメーカーで、前職のパソコンプログラマー時代は、売り上げ20億円に達したシステムを制作。インターネットに活動の中心を移した後は、ホームページを多数運営、6万アクセス/日、広告収入150万円/月を達成する。また、メルマガも多数発行し、仲間と一緒に運営するメルマガは、有料メルマガで部数第4位をマーク。出版界においても、多くの本の制作に関わる。読者を惹きつける文章術が評判を呼び、開催したセミナーの参加者は2年間で延べ1000人以上。30名の定員が数時間で満席になるほどの人気。現在は、塾形式で毎週塾生を集めて、文章術および文章活用の方法を実地で教え、プロのライターを多数輩出している。著書に『「読ませる!」文章術―あなたのビジネスチャンスが10倍広がる』(大和出版刊)がある。
PROFILE
臼井 由妃
YUKI USU
I

1958年生まれ。東京都出身。東京家政学院短期大学家政学部卒業。株式会社健康プラザコーワ代表取締役。短大卒業後、さまざまな職種を経験し1991年、33歳で28才年上の夫と結婚。同年、病気を機に一線を退いた夫にかわり健康器具販売会社経営の道に。1995年に発明した男性機能補助用具「パワーリングネオ」は、2005年現在40万個を売る大ヒット商品に。1998年「健康医科学博士号」、ハワイアンカレッジより「名誉学術博士号」、2000年「経営学修士(MBA)」、2001年「理学博士号」を取得。平凡な主婦が社長に転身、5年で100億円企業に成長させる。現在、起業プランナー、経営コンサルタント、発明家、作家として活躍中。健康・美容・ダイエットの分野にも精通し、若い女性に多くのファンをもつ。全国で行われる講演は年間約100件にのぼり、官公署、地方自治体、学校法人、中小企業団体など幅広く行っている。2003年、日本テレビ系「マネーの虎」に出演。温かさと厳しさが備わったコメントにより人気を博す。「忙しい人の即効!勉強術」「Dr.ユキの楽学合格法―資格で億万長者になる」「金なしコネなし経験なし社長の超・経営術」等著書多数。


臼井
「それでは始めて行きたいと思います。今回は、株式会社天野プランニングプロダクション代表取締役の沼田裕さまをお迎えしております。沼田さん、よろしくお願いします。」

沼田「よろしくお願いします。」

臼井「日本実業出版社さんの『経営者ブログ』という集まりで初めてお会いしたんですが、実はその前日、本棚を整理していたら、沼田さんの書かれたご本『読ませる! 文章術―あなたのビジネスチャンスが10倍広がる』が落ちてきた、ということがあったんです。お会いしたのがその翌日だったものですから、これはご縁だな、と。」

沼田「えー、ほんとですかー?」

臼井「これが本当なんですよ。『出会いは偶然ではなく必然だ』なんて申しますけれども、それでさっそく対談をお願いした、という経緯があるんです。」

沼田「なるほど。」

臼井「みなさんにお聞きしているんですが、株式会社天野プランニングプロダクションを設立するに至ったいきさつなどを教えていただけますか。」

沼田「はじめはプログラマーをしていたんです。そこからネットの世界に入って、自分一人で広告収入を追っかけてたんですが、あるきっかけがあってそれをきっぱりやめたんです。その頃から、今やっている仲間たちと『恋愛ノウハウ』なんかのメルマガを始めたんですね。ところが、これがまったく儲からない(笑)」

臼井「えー、ほんとですかー?」

沼田「当時はまだ収入源という考え方がなくて、有料メルマガという形でやっていたんですが、購読者全員分を足しても1カ月の売り上げが1万円少々(笑)。これじゃ無理だね、と。」

臼井「なるほど。」

沼田「で、同様に恋愛系のメルマガを出している方でビジネスメルマガも出されている方がいて、ヘルプみたいな形から入って、私もビジネスメルマガにシフトしていったんですね。その時に、恋愛メルマガでやっていた相互紹介という仕組みをビジネスメルマガに持ち込んだんです。で、その時知り合ったのが、モエル株式会社の木戸一敏さんなんです(笑)」

臼井「まあ。木戸さんが恋愛メルマガを? なんかイメージ違うなぁ...。」

沼田「たまたまなんですが、どちらも会社が春日部市にあったんですね。最初はメールで連絡を取り合うところから始まって、いざお会いしてみたら『ライターを探している』ということで、じゃあやりましょう、と。」

臼井「トントン拍子というか、お二人の気が合って、いい方向に進んでいったという感じですか?」

沼田「そういうことですね。ほんとに偶然の流れなんですけどね。」

臼井「そういう流れって大事にしたいですよね。それで、会社を設立されたのはいつ頃ですか?」

沼田「2005年の9月です。ずっと木戸さんと一緒にやっていて、専業スタッフではなかったんですが、それに近いくらいのことをやっていたんですね。初めは木戸さんのメルマガのライターとして動いていたんですが、そのうち『あなたも独自のメルマガをやれば?』みたいな話になって。」

臼井「なるほど。」

沼田「それでライティングのメルマガをやり始めて、セミナーも10本くらいやったかな。その後、別々にやり始めた、という流れなんです。」

臼井「ワクワクしながら仕事している人って少ないですよね、特にサラリーマンだと。沼田さんの場合は、お好きなことをビジネスにされたということもあるんですが、楽しみながら働いて、そして流れをつかんでいく、という実にいい雰囲気ですよね。」

沼田「ただね、今の本業はメルマガなのかもしれませんが、ほんとはプランニングをしたいんですよ(笑)」

臼井「あ、じゃあここで宣伝してください(笑)」

沼田「だから、本来はプランナーになりたくていろいろ活動してるんです。社名にも『プランニング』って入れてるし。」

臼井「あー、それで『プランニング』なんですね。」

沼田「わかりにくいといけないから、最後に『プロダクション』を付けたっていう...」

臼井「よく『編プロ(編集プロダクション)』って言うけど、それとは違うんですよね。」

沼田「いや、それもアリなんです。便利な名前でしょ(笑)」






臼井
「では、ご自身のこれからのビジネスプランをお聞かせ願えますか。」

沼田「プランニングであればノンジャンルで行きたいですね(笑)」

臼井「なるほど(笑)」

沼田「私のキーワードとして、『人間関係』があるので、それは大事にしていきたいですね。例えば、IT企業などからシステム構築のオファーなんかもあったりするんですが、システムの構築は専門家に任せておいて、私はそこでの人員配置や仕事の流れなんかを見たいんです。もともとはプログラマーなのでシステムのこともわかるんですが、システムを専門に考えている人たちって、人の動きを読めない傾向にあるんですね。システムがあって、それにどう人員をあてはめていくか、あるいはその逆を、考えて教えていくのが私の役目だと思っています。」

臼井「ノウハウは作れるんですよね、ある程度の経験と知識があれば。ただ、それを使う知恵は、人間が生み出すものですもんね。」

沼田「そうですね。」

臼井「沼田さんがおっしゃったことって、とても大事なことだと思うんです。ネットやwebの世界って、とかくデジタルの技術的な部分が先立ってしまいがちですよね。それも重要なのかもしれないけど、例えばメルマガであれば、それを読んだ人にどういう波及効果があるか、ということを考えていかなければいけないんですよね、本当は。」

沼田「結局、お互いの存在が影響し合わなければ、物事は動かないんですね。どんなに高度なシステムでも、そのあたりのことが考えられていないものは機能しない。そういうことに気づかせてあげる、というのが自分の役割りだと思っています。」

臼井「誤解を承知で言いますが、プログラマーの方ってどうしても機械に走りがちですよね。」

沼田「そうですね、機械の方が人間よりおもしろいんですよね。私も以前はそうでした(笑)」

臼井「私はアナログな人間なので、機械もそれなりに好きなんですが、やっぱり人間が好き。どういう反応をするか読めないところが特に。想像できないような動きをする人がいたり、期待以上の動きをする人がいたり、全然動かない人がいたり。それがとってもおもしろいんです。」

沼田「私もおんなじです。コンピューターが好きで、プログラム一筋だったんですが、35歳の時にふと思ったんです、『人間の方がおもしろい』って。」

臼井「何かきっかけがあったんですか?」

沼田「ちょうどWindows 95が発売された頃で、私はそれ以前のMS-DOSの分野でやってきていたものですから、それまでの技術が使い物にならなくなる。で、追い込まれたんですが(笑)、どう解決しようか、と。それで人間関係というものをまじめに考え始めたんです。自分がこう動けば周りはこうなるんじゃないかな、という仮説を立てて行動したら、実際にその通りになったんですね。これはおもしろい、と(笑)」

臼井「経営者の仕事って、どんな業種でも、人とお金と物を動かすことなんですよね。それをいろんなケースに当てはめていくわけで、なんと言うか、コマを動かす楽しさみたいなものはありますよね。」

沼田「私の興味というのは、実は人間自体ではなくて、人と人の間、つまり人間関係なんですね。人と人の間に何を持ってくれば動いて、何を持ってくると動かないのか。わかりやすく言えば、いい環境を作ってあげれば、人間って実力の何倍も力を出すんです。」

臼井「それはわかりますね。」

沼田「じゃあその環境を作るためにはどうすればいいか、ということをメインに考えているんです。端から見ると、人を人として見ていないようなところがあるんですね(笑)。」

臼井「人を個性として見ないということですか?」

沼田「コンピユーター用語で言うと、『オブジェクト指向』というところでしょうか。人をファンクションとして捉えて、そのファンクションをどう組み合わせていくか、という風に考えているんです。」

臼井「それはやっぱりプログラマーならではの考え方ですね。」

沼田「人間関係のプログラマーと言えばわかりやすいでしょうか。もちろん、人として見ないわけではないんですけれど、その人の持つ能力=機能を見てシステムを組み立てると、その上で個性が表れてくると言うか...」

臼井「私みたいなアナログ人間だと、人情みたいな部分から入っちゃうから、そこが違いなんでしょうね。」

沼田「私は敢えてそれをしないで、システムとして考えていくんです。言い換えてみれば、適材適所ということも言えるかもしれません。」

臼井「おもしろいですね。そういうビジネスの考え方って聞いたことないです。」

沼田「例えばですね、片方にスタッフがいて、反対側にお客様がいるとします。これをビジネスとして、システムとして機能させるためには、それぞれの動機を掘り下げて考えていけばいいんです。例えばライターさんがいるとして、その人はどんな理由があって文章を書いているのか、ということを考える。もちろん、お金という目的もあるとおもうんですが、それはすべてではない。」

臼井「そうですね、お金だけじゃないですね。」

沼田「お金だけで人を動かそうとしたら、相当の金額が必要だから、機能しないんです。あるいは、長続きしない。」

臼井「そして、本当の力は出ない。」

沼田「人はお金に対してどんどん麻痺していきますから、定期的に額を増やさない限りモチベーションを維持できないんですね。そうじゃなくて、人はこういうことで喜ぶ、ということを重視していくんです。例えば、『成長』なんかもキーワードとして挙げられますよね。」

臼井「経験値が生まれるから、今日よりも明日、明日より明後日と成長していきますものね。たまに逆方向に成長していく人もいますが...」

沼田「だから、前に進みやすい場を与えてあげれば、人はどんどん成長していくんです。」

臼井「前に進みやすい場、成長しやすい場、おもしろいですね。」

沼田「現実にはなかなか難しいですけどね(笑)」







臼井「経営者としての、短期〜中期の目標を教えてください。」

沼田「う〜ん、私ね、実は自分が経営者ではないような気がしてるんです。私自身は技術者のつもりでいるんです(笑)」

臼井「なるほど(笑)」

沼田「えー、現実的な話としては、ライターを育てる『パワーライティング塾』というものをやっているんですが、ここに集まっているライター集団を育てていきたい。なにかをやりたいと思ったときに、ライティングをする人間が自分だけだと、マンパワーという意味でネックになるんですね。だから、育てたライター集団と一緒になって、いろんなことをやっていこう、と考えてます。」

臼井「それがベースですよね。」

沼田「で、なぜライターかと言うと、ライターっていろんな世界に入り込めるんですよ。例えば、ある経営者から本を書きたいから手伝ってくれというオファーがあれば、経営という世界に入っていくことができる。コンサルティングでもなんでも、ライターであれば入ろうと思った世界に、意外に簡単に入っていけるんです。」

臼井「受け入れる側も変な拒絶感はないかもしれない。」

沼田「仕事で言えば雇われる形になるんだけど、普通の雇われ方とは違って、気持ちや考え方なんかをオープンにしてもらえるんですね。」

臼井「『君にだけはこれを伝えるよ』、なんてね。」

沼田「そう。それがあるから、その世界が見えてくるんですね。一緒に他の仕事をやるよりも、早くて正確に伝わるでしょう。」

臼井「例えば経理をやるよりも、その会社のことがもっと全体的に見えますもんね。そうかそうか、おもしろいですね。」

沼田「そんな感じで、ライターとして仕事を引き受けておいて、私なんかは実際にプランニングまでやっちゃうんです(笑)」

臼井「なるほど(笑)。でも、おもしろいですね。私も過去に数回だけライターさんをお願いしたことがあるんですが、確かにそんな感じでオープンになった気がします。会社の経営のことやなんか、それこそ企業秘密に近い部分まで話たりして。相手が同じ経営者だとそうはいきませんからね。でも、ライターさんが、『社長、そこのところをもう少し詳しく...』なんて言うと、『ああ、そうですか』って話ちゃう。」

沼田「ね?」

臼井「で、専門家だから、聞き方がうまいんですよ。外堀をどんどん埋めていって、うまい具合に核まで入ってくると言うか。」

沼田「いいライターかどうかのひとつの基準は、聞き方の善し悪しなんです。相手がついポロッとしゃべっちゃうみたいな聞き方ができるかどうか(笑)」

臼井「そう。『あんなことまで言っちゃったけど、大丈夫かな?』みたいなことがありますもんね。『社長、校正でお見せしますから、ヤバイ部分はカットしていただければいいですよ』なんて言われて、で校正を見ると、ああこの書き方ならこのままでもいいかな、ていう感じに仕上げてくれる。」

沼田「その辺のテクニックは勉強しますからね。書き方にしても聞き方にしても。」

臼井「この対談をお読みになってる経営者の皆様、怖がらなくて大丈夫です。安心して沼田さんにお仕事をふっちゃってください(笑)」

沼田「ははは、ありがとうございます(笑)。とある会社からオファーが来ている仕事で、そこの社長の自分史を書くんです。読み手は取引先だったり、社員だったり。そんな世界もアリですよね。」

臼井「それは需要多いと思いますよ。経営者の集まりなんかに行くと、『私も本を書きたいんだけど、難しいし時間もなくて...』てお話をよく聞くんですね。『私は楽しんでやってるからいいですけど、自分で書かずにライターさんをお願いする方法もありますよ』て言うと、目を輝かす方が多いです。『自分と気の合うライターさんを探せばいいんですよ』なんて言うと、『それなら私にもできるかしら』なんて。7割くらいの方がそうなんじゃないかな。」

沼田「メッセージとして有効だと思いますよ。ファミコン世代、小学生の時分にファミコンを持っていた世代というのは、人とのつきあい方を知らない人が多いんです。ところが、若い社員の中心は今やファミコン世代ですから、経営者の思いや意図なんかが伝わっていかないんですね。だから、そこを埋めるのに非常に有効だと思います。」

臼井「小冊子でもいいと思うんですよね。社員のモチベーションをあげるためにね。ホームページにアップしといて、それを印刷して...でもいいんですけど、手元に置いておけるというのは大事ですよね。」

沼田「今、経営者をやっている方々って、熱い時代を持っている人たちなんですね。熱い時代があったからこそ今がある。その熱い時代を知らしめてあげることで、若い世代のモチベーションもあがっていくですよね。」

臼井「その方ご自身にもいいかも知れませんね。『そうそう、こんな熱い時代もあったっけ』なんて。」

沼田「必要性はありますよね。若い世代に対して何かを伝えることってなかなか難しいですから。本という手に取れる物を作るというのは意味のあることだと思います。」

臼井「いいところに目をつけましたね。」

沼田「ノウハウって、これからはどんどん役に立たなくなっていくと思うんです。ノウハウがたくさん出過ぎてしまったから。これからは、ノウハウ以前にあった“熱い時代”“熱い思い”が重要視されるんじゃないでしょうか。それらがあったからこそ、ノウハウが生まれてきたわけですから。それを記録しておくという目的でも、なかなか面白いんじゃないでしょうか。」

 

後編に続く→


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